子どもが急に熱を出すと、親としてはとても心配になりますよね。
「このまま様子を見ていいの?」「病院に連れて行くべき?」
そんな不安を少しでも軽くできるように、登録販売者の立場から、子どもの発熱時に知っておきたい市販薬の使い方と注意点を解説します。
🔶 何度から“発熱”?子どもの体温の目安
赤ちゃんや小さな子どもは体温が高めの傾向があります。
一般的に「37.5℃以上」が微熱、「38.0℃以上」が発熱とされています。
ただし、体温だけでなく全身の様子を見て判断することが大切です。
たとえば、38.2℃でも元気に遊んでいる場合は、急いで解熱する必要がないこともあります。
🔶 市販薬を使う前に知っておきたいこと
💊 子どもに使える市販薬は限られている
大人と違い、子どもに使用できる市販薬は年齢や体重によって制限があります。
比較的安全とされている解熱成分は「アセトアミノフェン」です。
例:小児用バファリン、こども用タイレノール など
※必ず対象年齢と用法・用量を確認しましょう。
⚠️ イブプロフェンは慎重に
イブプロフェンは効果が高いですが、乳幼児への使用は慎重になるべきです。
生後6か月未満の赤ちゃんには使用できず、副作用のリスクもあります。
💡 坐薬という選択肢も
薬を嫌がるお子さんには、アセトアミノフェンの坐薬(例:アンヒバ)もあります。
ただし坐薬は市販されていないため、病院での処方が必要です。
🔶 こんなときはすぐに病院へ!
以下のような場合は、迷わず小児科を受診しましょう:
- 生後3か月未満で38℃以上の発熱
- ぐったりして反応が鈍い
- 何度も嘔吐し、水分も取れない
- 発疹やけいれんがある
🔶 自宅でできる発熱時のケア
- 室温は20〜24℃程度で涼しめに保つ
- 水分補給(イオン飲料や経口補水液も◎)
- 着せすぎ・布団のかけすぎに注意
- 頭・わき・足の付け根などを冷やすと楽になることも
🔶 登録販売者として伝えたいこと
子どもの発熱は、体がウイルスと戦っているサインです。
「熱=すぐ下げるもの」ではなく、「つらそうなときに和らげる」という視点で薬を使うのが大切です。
僕自身も子育て中のパパとして、
「慌てず、冷静に対応することの大切さ」を日々感じています。
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