導入文
お腹が張って苦しい、数日間出ない…。
便秘は誰にでも起こる身近な症状ですが、原因やタイプによって適切な対処法は異なります。
この記事では、登録販売者の視点から便秘のタイプ別の原因、生活習慣の改善、市販薬の選び方と注意点まで解説します。
便秘の主な原因とタイプ
便秘にはいくつかのタイプがあり、原因によって対策方法が異なります。
- 弛緩性便秘
腸のぜん動運動が低下し、便が大腸内に長く滞留してしまうタイプ。高齢者や運動不足の人に多い傾向があります。 - けいれん性便秘
ストレスや自律神経の乱れが原因で腸の動きが不規則になるタイプ。便秘と下痢を繰り返す場合もあります。 - 直腸性便秘
便意を我慢する習慣から直腸の感覚が鈍り、排便がスムーズにできなくなるタイプ。 - 一時的な便秘
旅行・環境の変化・食生活の乱れなどがきっかけで起こるタイプ。
生活習慣でできる便秘対策
薬に頼る前に、まずは生活習慣の改善から始めましょう。
- 朝食後のトイレ習慣をつける
朝は腸のぜん動運動が活発になる時間帯。便意がなくても座る習慣をつけましょう。 - 食物繊維・水分をしっかり摂る
野菜・果物・海藻・きのこ類などを意識的に。1日1.5〜2Lの水分補給も大切です。 - 適度な運動
ウォーキングや軽いストレッチは腸の動きを促します。 - ストレスケア
入浴や深呼吸、趣味の時間などで自律神経を整えましょう。
→ 関連記事:自律神経を整える生活習慣のコツ
便秘のタイプ別市販薬の選び方
市販薬は便秘のタイプに合わせて選びましょう。
- 刺激性下剤(センノシド、ビサコジル)
腸の動きを促し、短時間で効果が出やすい。急な便秘や一時的な便秘向け。
※連用は避ける。 - 浸透圧性下剤(酸化マグネシウムなど)
腸内に水分を引き込み、便を柔らかくする。比較的穏やかな作用。 - 整腸剤(乳酸菌製剤)
腸内環境を整えて自然な排便を促す。慢性的な便秘に。 - 漢方薬(大黄甘草湯、防風通聖散など)
体質や症状に合わせて選ぶ。冷えやむくみを伴う便秘にも。
市販薬使用時の注意点
- 長期間の連用は避ける(腸の動きが弱くなることがあります)
- 他の薬との成分重複に注意
- 妊娠・授乳中は必ず薬剤師や登録販売者に相談
- 下痢や腹痛が続く場合は医療機関へ
まとめ
- 便秘はタイプによって原因も対策も異なります
- まずは生活習慣の見直しから
- 市販薬はタイプに合わせて正しく使うこと
- 長引く場合や症状が重い場合は受診を検討
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