💡 はじめに
市販薬はドラッグストアで手軽に買える便利な存在ですが、
使い方を間違えると効果が出ないどころか、逆効果になることもあります。
実際、販売の現場では
「知らなかったために失敗してしまったケース」を多く見てきました。
この記事では、登録販売者の視点から
市販薬でやってはいけない買い方・使い方10選 をわかりやすくまとめます。
❌ 市販薬でやってはいけない買い方・使い方10選
❌ ① とりあえず“総合風邪薬”を選ぶ
風邪薬は 症状をターゲットにして選ぶのが基本。
鼻が辛いのに喉用の薬を飲んでも改善しないなど、
総合風邪薬は万能ではありません。
❌ ② 解熱鎮痛薬+総合風邪薬を併用
例:
ロキソニン+ルル/カロナール+パブロン
→ アセトアミノフェン/イブプロフェンの重複で副作用リスク
❌ ③ 咳止め+去痰薬を同時に使う
咳止め(デキストロメトルファンなど)
去痰薬(カルボシステイン・アンブロキソールなど)
作用が逆方向で、悪化することがあるパターン。
❌ ④ 鼻づまりスプレー(血管収縮薬)を長期間使う
例:ナファゾリン・テトラヒドロゾリンなど
3日以上連続使用で“薬剤性鼻炎”のリスク。
❌ ⑤ 胃薬を“ずっと”飲み続ける
胃痛が長期化する場合、
逆流性食道炎・潰瘍・ピロリなど、受診すべき疾患の可能性。
❌ ⑥ 下痢止めを長く使う
感染性胃腸炎では、下痢止めは逆効果になるケースあり。
❌ ⑦ 抗ヒスタミン薬とお酒
眠気・判断力低下・転倒リスクが大幅アップ。
新世代抗ヒスタミン薬でも 油断禁物。
❌ ⑧ 子どもに大人向けの薬を“半分量で”飲ませる
危険です。
成分・用量・対象年齢・吸収率が違うため、半量調整はNG。
❌ ⑨ 「眠くならない成分」と書いてある薬でも運転
睡眠改善薬・抗ヒスタミン・鎮咳成分などとの組み合わせで
眠気が出る場合あり。
❌ ⑩ 症状が良くならないのに薬を次々に乗り換える
自己判断が続くほど 受診が遅れて悪化リスク。
3日〜1週間で改善しなければ受診が基本。
👶 子どもで特に注意すべきNG行動
- 分量を大人薬の“半量で調整”する
- 家にあった薬をとりあえず流用
- 咳止め・下痢止めを長期間連続使用
- 解熱剤を短い間隔で頻繁に使用
子どもは症状の進行が速いので、
迷ったら早めの受診 が大切です。
🗣 くすりちゃん&しずくちゃん会話パート
くすりちゃん:「市販薬って、好きに組み合わせたらダメなんだね…!」
しずくちゃん:「うん、成分の重複や使い方のミスで逆効果になることもあるからね。」
くすりちゃん:「じゃあ迷ったときはどうすればいいの?」
しずくちゃん:「自己判断に無理をせず、薬剤師さんや登録販売者に相談すれば安心だよ!」
📝 まとめ
- 市販薬は正しく使えばとても便利
- しかし、誤った使い方は逆効果・副作用リスクあり
- 3日〜1週間で改善しない・悪化する → 受診へ
- 気になるときは販売員に相談してOK
市販薬を安全に活用するコツは
「自己判断しすぎないこと」 です。
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