「風邪のとき、風邪薬と漢方薬のどちらを飲めばいいの?」
「両方飲むと効果が早く出るの?」
そんな疑問に、登録販売者がわかりやすく答えます。
実は、一緒に飲むと成分が重なるケースがあり、注意が必要なんです。
💊 風邪薬と漢方薬の違い
| 種類 | 主な目的 | 特徴 |
|---|---|---|
| 風邪薬(総合感冒薬) | 発熱・鼻水・咳などの症状を一時的に抑える | 即効性があり、つらい症状を楽にする |
| 漢方薬 | 自然治癒力を高めて回復をサポート | 体質や症状に合わせてじっくり効く |
👉 どちらも風邪に使えますが、アプローチの方向が違うんです。
⚠️ 併用すると成分が重なるケース
風邪薬と漢方薬には、「似たような働きをする成分」が含まれていることがあります。
そのため、知らずに併用すると作用が強く出すぎたり、副作用リスクが上がることも。
🔹代表的な重複成分例
| 成分名 | 含まれる主な市販薬 | 含まれる漢方薬例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 甘草(カンゾウ) | パブロン・ルル・ベンザブロックなど | 葛根湯、小青竜湯、麻黄湯など | 長期服用でむくみや高血圧、低カリウム血症の恐れ |
| 麻黄(マオウ) | 咳止め成分「エフェドリン類」を含む製品 | 葛根湯、小青竜湯、麻黄湯など | 動悸・不眠・血圧上昇のリスクあり |
| カフェイン | 風邪薬全般に多い(眠気防止成分) | 葛根湯加川芎辛夷など | 併用で興奮・不眠が起こることも |
| アセトアミノフェン | 解熱鎮痛薬・総合感冒薬 | なし(ただし鎮痛効果が重複) | 熱・頭痛・倦怠感に似た作用が重複する可能性 |
| 生姜(ショウキョウ) | 一部の漢方風邪薬(葛根湯など) | 同上 | 血流促進作用が重複してのぼせを感じることも |
💡特に「甘草(カンゾウ)」と「麻黄(マオウ)」は多くの漢方薬に共通しているため要注意です。
💬 併用OKなケースもある
実際には、体調や症状によっては併用が可能です。
| 状況 | おすすめの使い方 |
|---|---|
| 風邪のひき始め | 漢方薬(葛根湯・小青竜湯)を先に使用 |
| 熱や咳が強く出ている | 総合風邪薬で症状を抑える |
| 体力の回復・だるさが残る | 風邪薬をやめて、補中益気湯など体力回復系を服用 |
👩⚕️ 妊娠中・授乳中は特に注意
- 麻黄・甘草・カフェインを含む製品は妊娠中の使用を避けたほうが安全です。
- 一方で、葛根湯や小青竜湯は比較的安全とされますが、体質や週数によってはNGのことも。
- 授乳中も同様に、刺激成分を避けるようにしましょう。
💡妊娠中・授乳中に風邪を引いた場合は、自己判断での併用は避け、必ず担当医師や薬剤師・登録販売者へ相談してください。
💊 飲み方のコツ
- 漢方薬は食前や食間に服用
- 風邪薬は食後に服用
→ 時間をずらすことで、成分の重なりや胃への負担を軽減できます。
🧡 登録販売者からのまとめ
- 成分の重複に注意(特に甘草・麻黄)
- 妊娠中・授乳中の併用は避ける
- 漢方と風邪薬の「使いどころ」を分ける
💗 くすりちゃん:「“早く治したいから両方飲む”は逆効果になることもあるんですよ!」
💙 しずくちゃん:「成分チェックをして、上手に使い分けましょうね!」
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