💬 はじめに
糖尿病があるとき、「風邪をひいた」「胃がムカムカする」といった症状が出ても、
どの市販薬を使っていいのか迷うことはありませんか?
実は、市販薬の中には血糖値を上げてしまう成分や、糖分を多く含むドリンク剤もあるんです。
この記事では、登録販売者の立場から
👉 糖尿病の方が注意すべき市販薬の成分
👉 安心して使える薬の選び方
👉 ドリンク剤・サプリの注意点
をわかりやすく解説します。
⚠️ 糖尿病の方が注意すべき成分とは?
| 成分 | 主な用途 | 注意点 |
|---|---|---|
| ショ糖・ブドウ糖 | シロップ薬・ドリンク剤 | 血糖値上昇の原因。甘味料入りの液剤に多い |
| ステロイド(プレドニゾロンなど) | 炎症・アレルギー・湿疹薬など | 血糖値を上げる作用があり、長期使用で影響大 |
| カフェイン | ドリンク剤・鎮痛薬 | 一時的に血糖値上昇や心拍数上昇を起こす可能性 |
| グリチルリチン酸 | のど薬や漢方薬 | 長期服用でむくみ・高血糖を引き起こすことがある |
💡 成分名の中に「糖」「甘」「シロップ」と書かれているものは要注意です。
🤧 風邪薬の選び方
糖尿病の方が風邪薬を選ぶときは、
**「ノンシュガータイプ」または「錠剤タイプ」**を選ぶのが基本です。
- ✅ アセトアミノフェン系の解熱鎮痛薬(血糖値への影響が少ない)
- ⚠️ 総合感冒薬(シロップタイプ)は糖分を含むことが多い
シロップ剤は飲みやすいですが、1回あたりの糖質量が多いため注意。
🍴 胃薬・整腸剤を選ぶときのポイント
胃薬の中には「制酸剤+糖分配合」のものもあり、
糖尿病の方は顆粒・錠剤タイプを選ぶと安全です。
また、整腸剤は腸内環境を整えて血糖コントロールを助ける場合も。
「ビフィズス菌」「乳酸菌」を含むものは比較的安心して使えます。
🥤 栄養ドリンク・滋養強壮剤にも注意
「疲れたときに1本…」というドリンク剤も、糖分が多く含まれています。
特に「○○ゴールド」「リポ○タン」などは、1本あたり10g以上の糖質が入っていることも。
✅ 選ぶなら「ノンシュガー」「カロリーオフ」「糖尿病の方にも」の表示をチェック。
🩺 登録販売者からのアドバイス
糖尿病の方が市販薬を使うときは、
「血糖値」「肝臓・腎臓の機能」「服用中の薬との相互作用」を意識することが大切です。
- インスリンや血糖降下薬を使用している場合は必ず医師・薬剤師へ相談
- 同時に服用している薬がある場合は、重複成分にも注意
💬 くすりちゃんとしずくちゃんの会話パート
くすりちゃん:
「糖尿病だと、風邪薬選ぶのも気を使うんですね〜」
しずくちゃん:
「そうなの。特にシロップやドリンク剤には糖分が多いから注意だよ」
くすりちゃん:
「なるほど〜!“ノンシュガー”を選べば安心なんですね♪」
しずくちゃん:
「うん!成分表示を見るクセをつけておくと、間違いが少なくなるよ」
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