冬になると「肌がかゆい」「手がカサカサ」「粉がふく」など、乾燥によるトラブルが増えてきます。
この記事では、登録販売者の視点から乾燥による肌荒れ・かゆみに効果的な市販薬とケア方法を解説します。
「保湿」「抗炎症」「使い方」のポイントを押さえて、つらい乾燥を防ぎましょう。
🧊 乾燥による肌荒れ・かゆみの原因
秋〜冬は空気が乾燥し、肌の水分が失われやすくなります。
さらに、暖房による湿度低下や長風呂などの刺激で、皮膚のバリア機能が低下します。
主な原因
- 空気の乾燥、暖房による湿度低下
- 洗浄力の強いボディソープの使用
- 加齢やホルモンバランスの変化による皮脂量の低下
- アトピー素因や敏感肌体質
💡 登録販売者のポイント:
乾燥によって肌のバリア機能が壊れると、外からの刺激や細菌に反応して「かゆみ」「赤み」「炎症」が起きやすくなります。
💧 保湿ケアが最優先!
乾燥トラブルの第一歩は**「保湿」**です。
保湿は「水分を与える」よりも「逃がさない」ことが大切です。
🔹 ワセリン系(皮膚保護タイプ)
肌表面に膜を作って水分の蒸発を防ぐタイプ。
- 白色ワセリン
- プロペト
- ヴァセリン
👉 赤ちゃんや敏感肌の方にも安心して使えます。
🔹 尿素・ヘパリン類似物質系(うるおい+かゆみ改善)
- HPクリーム
- Hiruserine(ヒルセリンクリーム)
- ヘパソフトプラス
これらは皮膚の保湿機能を高めつつ、炎症をやわらげる成分が含まれています。
※ 尿素入りは刺激を感じる場合もあるため、かゆみが強いときは避けましょう。
🌿 抗炎症成分入りで“かゆみ・赤み”を抑える
乾燥だけでなく、炎症やかゆみが出ている場合は抗炎症成分入りの外用薬を選びましょう。
軽い炎症・かゆみに
- メンソレータムADクリーム(ジフェンヒドラミン+グリチルリチン酸)
- ウレパールプラスクリーム(尿素+抗炎症成分)
赤みや湿疹が強いとき
- ロコイド軟膏
- フルコートf(いずれも第2類医薬品)
⚠️ ステロイド外用薬は1週間を目安に短期使用。
顔や首など、皮膚の薄い部位には注意が必要です。
👶 子ども・妊娠中の方の注意点
赤ちゃん・子ども
乾燥性湿疹には、ワセリンやヘパリン類似物質で十分保湿を。
強い薬は避け、清潔と保湿を重視しましょう。
妊娠中・授乳中
ステロイドや抗ヒスタミン成分入り外用薬は、医師や薬剤師へ相談を。
体調やホルモンバランスによって、刺激を感じやすくなる場合があります。
🪞 日常生活でできる乾燥対策
- 入浴はぬるめ(38〜40℃)に設定
- 洗いすぎない(石けんは必要最低限)
- 入浴後10分以内に保湿
- 室内の湿度は50〜60%をキープ
💬 くすりちゃん&しずくちゃんの会話パート
💗くすりちゃん:「冬になると手がカサカサ〜!ハンドクリーム塗ってもすぐ乾いちゃうよ〜!」
💙しずくちゃん:「それは“保湿不足+刺激の繰り返し”かも。お風呂上がりにすぐ保湿して、手袋で保護してみてくださいね」
💗くすりちゃん:「なるほど〜!肌も薬も“タイミング”が大事なんだね♪」
💙しずくちゃん:「ふふっ、さすがです!」



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