💬 はじめに
「風邪薬や頭痛薬を飲みたいけど、高血圧だからちょっと不安…」
そんな相談はドラッグストアでもとても多いです。
実は、市販薬の中には血圧を上げる成分が含まれていることがあります。
この記事では、登録販売者の立場から
👉 高血圧の方が注意すべき成分
👉 避けたほうがいい薬・選んでも安心な薬
をわかりやすく解説します。
⚠️ 高血圧の人が注意すべき成分とは?
| 成分名 | 主な作用 | 注意点 |
|---|---|---|
| プソイドエフェドリン塩酸塩 | 鼻づまりを改善(交感神経刺激) | 血管を収縮させるため血圧を上げる可能性 |
| フェニレフリン塩酸塩 | 鼻炎・風邪薬に多く含まれる | 高血圧や心疾患のある方は使用注意 |
| カフェイン | 鎮痛薬・ドリンク剤などに含まれる | 交感神経を刺激し血圧上昇・動悸のリスク |
| グリチルリチン酸二カリウム | のど薬や漢方薬に含まれる | 長期使用でナトリウムや水分が体内にたまり血圧上昇の恐れ |
これらの成分は、風邪薬・鼻炎薬・鎮痛薬などジャンルを問わず含まれていることがあるため要注意です。
🤧 風邪薬・鼻炎薬の選び方のポイント
- 成分欄に「プソイドエフェドリン」や「フェニレフリン」と書かれていないかチェック
- 「高血圧の方は使用しないでください」と記載があるものは避ける
- 鼻づまりがひどい場合は、**点鼻薬タイプ(局所作用)**がおすすめ
- 不安な場合は、購入前に登録販売者や薬剤師に相談を
💡「鼻炎スプレー」は全身ではなく鼻の粘膜に直接作用するため、血圧への影響が少ない傾向があります。
💊 鎮痛薬の選び方
- アセトアミノフェン:血圧への影響が少なく、比較的安全に使用できる成分。
- イブプロフェン・ロキソプロフェン:長期間の使用で血圧上昇の報告あり。
💡 一時的な痛み止めには問題ありませんが、慢性的な使用は医師相談を推奨します。
☕ 栄養ドリンク・サプリにも注意
高血圧の方は、風邪薬だけでなく栄養ドリンクやサプリにも気をつけましょう。
例えば、エナジードリンクや一部の滋養強壮剤には「カフェイン」や「交感神経刺激成分」が入っています。
血圧を上げてしまう可能性があるため、ノンカフェインタイプを選ぶのが安心です。
🩺 登録販売者からのアドバイス
「高血圧だから薬が飲めない」ということはありません。
大切なのは、成分を知って選ぶことです。
パッケージ裏や添付文書の「使用上の注意」に“高血圧”と書かれていないかを必ずチェックしましょう。
👨👩👧 現場での体験談
ドラッグストア勤務時、実際に「風邪薬を飲んだあとに動悸がした」という相談を受けたことがあります。
成分を確認すると、やはりプソイドエフェドリン入り。
高血圧の方は、こうした成分がちょっとしたきっかけで血圧変動を起こすこともあります。
安全に使うためにも、購入時のひと声が大事ですね。
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💬 くすりちゃんとしずくちゃんの会話パート
くすりちゃん:
「風邪薬って、全部同じだと思ってた〜!高血圧の人は選び方に注意なんですね!」
しずくちゃん:
「そうなの。特に“プソイドエフェドリン”とか“フェニレフリン”は血圧に影響することがあるから気をつけてね。」
くすりちゃん:
「なるほど〜!じゃあ成分チェックを忘れずに、ですね♪」
しずくちゃん:
「そうそう。迷ったらドラッグストアで登録販売者に相談してね。」
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