はじめに
「おくすりイヤだ〜!」
そんな叫び声に、毎回困ってしまうパパ・ママも多いのではないでしょうか。子どもに薬を飲ませるのは、実は大人以上に気を使う場面です。
今回は、登録販売者の立場から「子どもに薬を飲ませるコツ」や「注意点」を詳しく解説していきます。
1. 子どもが薬を嫌がる理由とは?
子どもが薬を嫌がる背景には、以下のような理由があります:
- 味やにおいが苦手
- 「薬=病気」のイメージで不安
- 口に入れられるのが嫌(特に幼児)
- 薬の見た目(粉・シロップなど)が怖い
子どもにとって薬は「未知のもの」であることが多く、大人のように理屈で納得するのは難しいものです。
2. 登録販売者が教える!飲ませ方の工夫5選
- オブラートやチョコクリームを活用
粉薬はオブラートに包んだり、チョコクリーム・ジャムと混ぜると飲みやすくなります。 - ゼリー剤を使う
「おくすり飲めたね」などの服薬ゼリーを使うと、喉ごしもよく、子どもも受け入れやすくなります。 - 好きなキャラの容器やスプーンで楽しく演出
お気に入りのスプーンやカップで「ごっこ遊び」のように飲ませると、気持ちも変わります。 - 冷たくしてにおいを抑える
薬を冷たい飲み物に混ぜたり、口に含むときに氷を少し舐めさせると、においを軽減できます。 - 成功体験を褒める
飲めたあとはしっかり褒めてあげることで、次回へのポジティブな印象につながります。
3. NGな飲ませ方とそのリスク
- ジュースや牛乳に混ぜすぎる → 薬の効果が弱まることがあります
- 無理やり押し込む → トラウマになって逆効果になる場合も
- 食事にまぜる → 食べ残しによる服用量不足のリスクがあります
服用方法は、必ず薬に記載された説明書を確認しましょう。
4. 子どもに市販薬を使う際の注意点
- 対象年齢・体重の確認は必須
市販薬の多くは「○歳以上○kg以上」と明記されています。必ず守るようにしましょう。 - 用量を自己判断で調整しない
「少しだけ多めに」などはNG。副作用リスクが高まります。 - アセトアミノフェンは比較的安全
熱や痛みに使えるアセトアミノフェンは、子どもにもよく使われますが、それでも用量には注意が必要です。
5. どうしても飲めない時は?受診の判断基準
- 高熱や咳が続く
- 水分が取れず脱水が心配
- 薬を吐いてしまう
こうした場合は、市販薬では対応が難しいケースもあります。無理に飲ませず、医療機関を受診するのが安心です。
6. まとめ:焦らず、安全第一で対応しよう
子どもが薬を嫌がるのは自然なことです。焦らず、工夫をしながら少しずつ慣れていけるようサポートしてあげましょう。
登録販売者としても「子どものお薬の悩み」は多く相談されますが、大切なのは「無理をさせず、安全第一で」という姿勢です。
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