登録販売者がやさしく解説!市販薬・処方薬の正しい片づけ方
はじめに|薬箱の中、いつ見直しましたか?
家庭で使う薬、気づいたら**「使用期限切れ」**になっていたことありませんか?
市販薬も病院の薬も、期限が切れた薬をなんとなく残しておくのはNG!
実はそのまま使うと、効果が落ちるだけでなく、体に悪影響を与えるリスクもあるんです。
この記事では、登録販売者の視点から「期限切れの薬の見分け方」や「正しい捨て方」をわかりやすく解説します。
使用期限が切れた薬、どうなるの?
薬には「使用期限(消費期限)」が必ずあります。
これは**“開封前”の品質保証期間**で、開封後や保管状態によってはさらに短くなります。
❗ 期限切れの薬に起こりうるリスク
- 成分が劣化して効果がなくなる
- 湿気や温度変化でカビや変質の可能性
- 色や匂いが変わり、誤飲・誤用の原因になる
処分すべきか迷ったら?確認のポイント
- ✅ 外箱やボトルの使用期限表記を見る(例:2025.06)
- ✅ 錠剤が変色・粉化・においなどしていないか確認
- ✅ シロップや液体は沈殿・にごり・変な臭いがないか確認
- ✅ 開封日が1年以上前なら要注意(特に目薬や塗り薬)
薬の捨て方|家庭でできる正しい処分方法
薬は可燃ごみ?トイレに流していい?
実は種類によって適切な処分方法が異なります。
🟢 市販薬・処方薬(錠剤・カプセル)
- 薬を中身だけ取り出す(PTP包装は燃えるごみ)
- 袋に入れて新聞紙などで包む
- できれば中身を水で湿らせてから捨てる
- お住まいの自治体のルールに従って処分
例:可燃ごみ、または「薬品扱い」で別収集
💡そのままトイレや排水口に流すのはNG!
成分が環境に悪影響を与える可能性があります。
🟠 シロップ・液体薬・目薬
- ティッシュや古布に吸わせて可燃ごみに出すのが基本
- ビンは洗って資源ごみとして分別する
- 未開封でも長期保管のものは中身を処分してビンだけ再利用も可
🔵 外用薬(軟膏・湿布・消毒液)
- チューブやボトル容器は使い切ってから処分
- 残っている場合は、中身を出して紙などで包んで捨てる
病院でもらった薬は薬局で引き取ってくれる?
一部の調剤薬局では、処方薬の回収をしている場合もありますが、
基本的に「自己責任での処分」が原則です。
引き取り可否は薬局によって異なるので、まずは相談してみるのがおすすめです。
薬の使用期限を管理するコツ
- 📅 薬箱の中身を年1回チェックする習慣をつける
- ✍️ 薬に**「開封日シール」**を貼っておくと便利
- 📦 「子ども用」「大人用」など、カテゴリ分け保管で見やすく
👉 関連記事:登録販売者が厳選!子育て家庭に常備したい薬箱チェックリスト
まとめ|薬の管理も家族の健康を守る一歩
薬は「持っているだけ」で安心ではありません。
正しく使い、正しく処分することが大切です。
この記事を読んだ今がチャンス!
薬箱を開けて、使える薬・使えない薬を仕分けてみましょう。
「備えあれば憂いなし」、家族の健康を守る第一歩です😊
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