はじめに|薬を買うだけなのに、なんでこんなに聞かれるの?
薬局で市販薬を買おうとすると、登録販売者からいろんな質問をされて戸惑った経験はありませんか?
「アレルギーはありますか?」
「妊娠・授乳中ですか?」
「この薬を使ったことはありますか?」
「ただ薬を買いたいだけなのに、なんでこんなに聞かれるの?」と感じた方も多いはず。
でも実はこの質問、すべて「あなたの体を守るため」に聞いているんです。
この記事では、登録販売者の視点から「よくある質問10選」とその意図をわかりやすく解説します。
なぜ登録販売者はたくさん質問するの?
市販薬は、病院と違って医師の診察なしで購入できます。
その代わりに、登録販売者が安全に薬を選べるようサポートする責任を持っています。
間違った使い方を防ぐために「副作用リスク」「体調との相性」「既往歴」などを確認する必要があるのです。
よく聞かれる質問10選とその意図
① アレルギーはありますか?
意図:
アレルギー成分が含まれていないかを確認するため。
ポイント:
・食物アレルギーも伝えましょう(卵・乳・小麦など)
・薬でかゆみ・湿疹が出た経験があれば要申告!
👉 詳しくはこちら:アレルギーありますか?の本当の意味
② 現在、妊娠中または授乳中ですか?
意図:
赤ちゃんへの影響がある成分を避けるため。
ポイント:
・妊活中、授乳中なども伝えておくと安心
・「少しでも可能性がある場合」は申告しましょう
③ 持病や通院中の病気はありますか?
意図:
病気によっては市販薬が悪影響を及ぼすことも。
例:
・高血圧の人にNSAIDsは要注意
・糖尿病、心疾患、甲状腺異常なども確認ポイント
④ 現在服用中の薬はありますか?
意図:
薬の飲み合わせ(相互作用)を避けるため。
ポイント:
・市販薬・処方薬・サプリも対象!
・薬名がわからない場合は、スマホで写真を撮っておくのも◎
⑤ この薬を使ったことはありますか?
意図:
過去に副作用や効果がなかったかを確認するため。
ポイント:
・「使ったけど効かなかった」も重要な情報です
・過去に副作用が出た薬は必ず伝えて
⑥ 小さなお子さんが使いますか?
意図:
子ども用の安全な成分・用量に調整するため。
ポイント:
・年齢・体重・症状を正確に伝えると適切な薬が選べます
⑦ お薬を使う目的は何ですか?
意図:
症状によっては、そもそも市販薬が適さないこともあるため。
例:
・風邪と花粉症は似た症状でも薬が異なる
・下痢の原因が感染症なら市販薬はNG
⑧ いつから症状がありますか?
意図:
慢性症状か急性かを見極めて薬を選ぶため。
ポイント:
・「1週間以上続く」などの場合、病院の受診を勧めることもあります
⑨ 他に飲んだ薬や健康食品はありますか?
意図:
成分の重複や過剰摂取を避けるため。
ポイント:
・ビタミン剤・サプリ・ドリンク剤も伝えてください
⑩ 他に気になることや不安はありますか?
意図:
話しにくい症状や体質を、会話の中で拾い上げるため。
ポイント:
・「これ言っていいのかな?」と思うことでも、ぜひ相談してください
よく聞かれる=不安を減らす入り口です
たくさん質問されると戸惑うかもしれませんが、
その1つひとつが**「あなたの体に合った安全な薬を選ぶ」ためのカギ**です。
登録販売者は、症状だけでなく生活背景まで見ながら、最適な薬を提案しようとしています。
まとめ|質問されるのは、あなたの健康を守るサイン
- 質問の多さ=親身な対応の証拠
- 遠慮せず、わかる範囲で答えればOK
- 気になることはすべて聞いて大丈夫!
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