はじめに
市販薬は手軽に使える便利な存在ですが、保管方法を間違えると思わぬリスクが生じることもあります。特に子育て家庭では、誤飲や誤用の事故防止も大切なポイント。この記事では登録販売者の視点から、市販薬の正しい保管方法と注意点をわかりやすく解説します。
市販薬の保管で気をつけたい3つの基本
1. 高温・多湿・直射日光を避ける
薬は熱や湿気、紫外線によって成分が分解・変質してしまうことがあります。キッチン、浴室、車内などは意外と高温多湿になりやすく保管には不向きです。
おすすめは、涼しく乾燥した場所。 例えば、寝室の高い棚や、専用の薬箱を使うのも良い方法です。
2. 子どもの手の届かない場所に保管
誤飲や誤用の事故は、小さな子どもがいる家庭で特に注意が必要です。見た目がキャンディのように見える薬もあるため、高い場所・鍵付きの収納・チャイルドロック付きのケースなどを活用しましょう。
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3. 元の容器・パッケージのまま保管
薬の名前や使用期限、用法・用量がわからなくなると危険です。
複数の薬を一つの容器にまとめるのは避け、必ず元のパッケージのまま保管しましょう。
家庭でよくあるNG保管例
以下のような保管方法は避けましょう。
- 冷蔵庫に入れっぱなし(結露による湿気で影響あり)
- 小物入れにバラバラに入れてしまう
- 使用期限切れの薬を放置してしまう
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使用期限のチェックも忘れずに
市販薬にも使用期限があります。
未開封で製造から2〜3年が目安ですが、開封後はなるべく早めに使い切りましょう。
半年に一度は薬箱を整理して、古い薬や使いかけの薬を見直すことをおすすめします。
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登録販売者からのアドバイス:保管+管理の工夫
- 半年に一回、薬箱を整理整頓する習慣を
- お薬手帳アプリや家庭用薬の在庫管理アプリも活用可能
- 「いつ買ったかわからない薬」は無理に残さず処分を検討しましょう
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まとめ
市販薬は正しく保管してこそ、その効果を十分に発揮します。そして何より、家族の安全を守るうえでも適切な保管はとても大切です。ぜひ今日から、ご家庭の薬の保管環境を見直してみてください。
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