突然の吐き気や嘔吐…どうすればいい?
突然の吐き気や嘔吐はとてもつらい症状です。
「食あたりかな?」「乗り物酔い?」など、原因はさまざま。
しかし、症状によってはすぐに病院を受診すべき場合もあります。
この記事では、登録販売者の視点から吐き気・嘔吐の原因別の対処法と市販薬の選び方をご紹介します。
吐き気・嘔吐の主な原因
吐き気や嘔吐は、胃腸や脳からのシグナルです。主な原因には次のようなものがあります。
- 食あたり(細菌性・ウイルス性)
生ものや加熱不十分な食品による感染が多く、下痢や発熱を伴うことがあります。 - 二日酔い
アルコール分解の過程で発生するアセトアルデヒドが吐き気を引き起こします。 - 乗り物酔い
三半規管の刺激や自律神経の乱れによって起こります。 - 胃の不調(胃炎・胃もたれ)
暴飲暴食やストレスが原因になることも。 - ストレスや自律神経の乱れ
季節の変わり目や精神的負担で起こる場合があります。 - 妊娠初期のつわり
この場合は市販薬の使用に注意が必要で、必ず医師に相談しましょう。
市販薬で対応できるケース
軽度の吐き気・嘔吐は市販薬で緩和できることがあります。
- 制吐薬(吐き気止め)
胃腸の働きを整え、吐き気を抑える成分(ドンペリドンなど)を含むもの。 - 制酸薬
胃酸過多が原因の場合に有効。胃酸を中和して胃の負担を軽くします。 - 整腸薬・乳酸菌製剤
腸内環境を整え、胃腸の調子をサポートします。 - 乗り物酔い止め薬
予防的に使用することで酔いやすさを軽減します。
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注意が必要な症状
以下の症状がある場合は、市販薬での対応ではなくすぐに医療機関を受診してください。
- 高熱や激しい腹痛を伴う
- 血やコーヒー色の吐物が出る
- 意識がもうろうとする
- 脱水症状(尿量減少・口の渇き)がある
吐き気・嘔吐時のセルフケア
軽症の場合でも、体をいたわるケアが重要です。
- 水分補給
経口補水液やスポーツドリンクで少しずつ補給。 - 胃腸を休ませる
無理に食べず、消化の良い食事から始めましょう。 - 安静にして体を温める
横になるときは上体を少し起こすと楽になります。
市販薬とサプリの違い
- 市販薬:症状の改善や緩和を目的とする
- サプリメント:予防や体調維持の補助を目的とする
状況に応じて使い分けることが大切です。
まとめ
- 吐き気・嘔吐は原因を見極めることが重要
- 軽症なら市販薬やセルフケアで改善可能
- 危険な症状がある場合はすぐに病院へ
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