はじめに
「風邪薬と葛根湯を一緒に飲んでいいのかな?」
「便秘薬と漢方薬を併用しても大丈夫?」
こうした質問はドラッグストアでもよく聞かれます。
市販薬も漢方薬も、症状を改善するために使う薬ですが、併用すると成分や作用が重なる場合があり注意が必要 です。この記事では、市販薬と漢方薬の違い、併用時の注意点について解説します。
市販薬と漢方薬の基本的な違い
- 市販薬(一般用医薬品)
→ 有効成分が明確で、症状を直接抑える薬(解熱鎮痛薬・胃薬など) - 漢方薬
→ 複数の生薬を組み合わせ、体のバランスを整える薬(葛根湯・小青竜湯など)
👉 アプローチが異なるため、場合によっては併用も可能ですが注意が必要です。
併用で注意すべきケース
- 同じ成分が重複する場合
例:風邪薬(解熱鎮痛成分)+葛根湯(発汗解熱作用) → 解熱作用が重なりすぎる - 作用が似ている場合
例:便秘薬+便秘に効く漢方薬(大黄入り) → 下痢になりやすい - 眠気・血圧に影響する場合
例:鼻炎薬(抗ヒスタミン)+小青竜湯 → 眠気や血圧変動のリスクが高まる
比較的安全な併用例
- 胃薬(制酸薬)+六君子湯
→ 消化機能の改善を助け合う組み合わせ - 滋養強壮剤+補中益気湯
→ 疲労感の改善をサポート(ただし成分重複には注意)
👉 ただし「安全」とされる組み合わせでも、体質によって合わないことがあります。
登録販売者からのアドバイス
- 自己判断での長期併用は避ける
- パッケージ裏の成分表示を確認し、似た成分が重複していないかチェック
- 症状が長引く・悪化する場合は必ず医療機関へ
- 不安があれば販売員や薬剤師に相談することが大切
くすりちゃん&しずくちゃんの会話 💬
💊くすりちゃん:「風邪薬と葛根湯を一緒に飲んでも大丈夫かな?」
🩺しずくちゃん:「解熱や発汗の作用が重なるから注意が必要だよ。自己判断せず、必ず確認してね!」
まとめ
- 市販薬と漢方薬の併用は可能な場合もあるが、成分や作用の重複に注意が必要
- 胃薬+漢方など、比較的安全な例もある
- 自己判断での長期使用は避け、不安なときは必ず専門家に相談する
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