🩹 はじめに
ドラッグストアで市販薬を販売していると、思わぬトラブルが起きることがあります。
その多くは、薬の知識不足や思い込みが原因です。
今回は、登録販売者の現場目線で起こりやすいトラブル事例を紹介します。
💊 トラブル事例① 成分の重複による副作用
「風邪薬と頭痛薬を一緒に飲んだら、体調が悪くなった」という相談は少なくありません。
総合感冒薬(風邪薬)と解熱鎮痛薬の両方にアセトアミノフェンやイブプロフェンが含まれていることがあり、重複服用によって肝機能障害や胃の不調を起こすリスクがあります。
💡 対策:購入時に「今ほかの薬を飲んでいますか?」と確認するのが大切です。
💊 トラブル事例② 症状に合わない薬の選択
「咳止めを買ったのに痰が切れなくなった」というケースもよくあります。
**乾いた咳には咳止め(鎮咳薬)**が、**痰の多い咳にはたん切り薬(去痰薬)**が適しています。
症状を正確に聞き分けないと、症状を悪化させることもあります。
💡 対策:「咳は乾いていますか?痰が出ますか?」など、具体的な質問をする。
💊 トラブル事例③ 子どもや高齢者への誤用
年齢によって服用量や使用できる成分が異なります。
例えば、アスピリンは15歳未満に使用できませんし、抗ヒスタミン薬は高齢者では眠気やふらつきを起こすことがあります。
💡 対策:対象者の年齢を必ず確認し、注意書きを読んでもらう。
💊 トラブル事例④ 医師の治療薬との併用
病院の薬と市販薬を併用した結果、血圧が下がりすぎた・眠気が強く出たといった報告もあります。
特に高血圧や糖尿病の薬を服用している方は、成分の重複に注意が必要です。
💡 対策:「病院でもらったお薬はありますか?」を必ず聞く。
💊 トラブル事例⑤ 相談を断られた場合の対応
「大丈夫だから説明いらない」と言われた場合でも、販売記録や注意喚起が必要な薬もあります。
特に要指導医薬品や第1類医薬品、特定の成分が入っている薬は薬剤師・登録販売者が説明を行う義務または努力義務があります。
💡 対策:丁寧に理由を伝え、「安全のための確認です」と補足する。
🗣️ くすりちゃん&しずくちゃんの会話パート
💬 くすりちゃん:「お客さんに“説明いらない”って言われちゃうと、ちょっと困りますよね〜。」
💬 しずくちゃん:「そうですね。でも安全のための確認なので、きちんと理由を伝えれば大丈夫です。」
💬 くすりちゃん:「なるほど〜。“安心してお薬を使ってもらうために”って言えば伝わりやすいかも!」
💬 しずくちゃん:「その通りです。登録販売者の一言がトラブル防止につながりますからね。」
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