💡 はじめに
ドラッグストアではよく、
「市販薬を飲んで様子をみてるけど、病院に行くべき?」
「子どもの発熱はどこまでが様子見?」
「咳が長引くのは普通?」
といった質問を受けます。
市販薬はとても便利ですが、
“受診すべきタイミング” を見誤ると危険なケースがあります。
この記事では、登録販売者の視点から
市販薬では対応できない危険なサイン をわかりやすくまとめます。
🟢 第1章:市販薬で“様子見してもいい”症状の目安
最初に、むやみに不安にならないために
「市販薬で様子見OK」な症状を整理します。
以下のような軽症は、3日ほど様子を見るのが一般的です。
- 軽い発熱(37〜38℃)
- 初期の鼻水・喉の痛み
- 軽い咳(生活できるレベル)
- 軽い下痢(発熱なし)
改善の目安は 3日以内。
これを超える場合は次の「危険サイン」をチェックしてください。
🔥 第2章:市販薬では危険!すぐに受診すべき“赤信号サイン”
市販薬を飲んでいても、以下の症状がある場合は 受診が必要 です。
🔥 ① 発熱の危険サイン
- 39℃以上 の高熱
- 38℃以上が3日以上 続く
- 激しい悪寒・倦怠感
→ インフルエンザ・肺炎の可能性
😷 ② 咳の危険サイン
- 5日以上 咳が続く
- 息苦しさ・ゼーゼー音
- 夜眠れないほどの咳
- 痰に血が混じる
→ 百日咳、喘息、後鼻漏などの可能性あり
🤧 ③ 鼻・喉の危険サイン
- 強い喉の痛みが 3日以上
- 片側だけの鼻詰まり
- 膿のような黄色~緑色の鼻水
→ 副鼻腔炎(蓄膿症)を疑う
🤢 ④ 胃腸の危険サイン
- 下痢・嘔吐が 2日以上改善しない
- 血便
- 水分が摂れない(脱水の危険)
👶 第3章:子どもは「早めの受診」が基本
子どもは市販薬では判断しづらく、
症状が悪化するスピードも早いため、以下は 迷わず受診。
🚨 子どもの危険サイン
- 生後3〜6ヶ月で 38℃以上
- 明らかに元気がない・ぐったり
- 水分が飲めない
- けいれん
- 熱や咳が 3日以上続く
❤️ 第4章:持病がある人は特に注意すべきケース
市販薬は、持病によって“早めの受診”が必要になることがあります。
❤️ 高血圧
- 激しい頭痛
- 胸の痛み
- めまい
→ 市販薬ではカバーできない危険な場合があります。
🫁 喘息
- 咳がおさまらない
- 呼吸が苦しい
→ 咳止めの連用は逆効果になることも。
👁 緑内障
抗ヒスタミン薬の使用後に
- 目の痛み
- 頭痛
→ 即中止して受診推奨。
🩺 糖尿病
- 高熱
- 脱水
→ 血糖が乱れやすく危険。
⚠ 第5章:市販薬を「中止すべき」合図
飲んでいて以下の症状が出たら、使用を中止して受診へ。
- 強い眠気・動悸
- 発疹やかゆみ
- 服用後に息苦しさ
- 胃痛の悪化(NSAIDsの副作用)
🗣 くすりちゃん&しずくちゃん会話パート
くすりちゃん:「市販薬って治るまで飲んでいいんだと思ってた〜!」
しずくちゃん:「違うよ、症状の出方で病院に行くタイミングが決まるの。」
くすりちゃん:「どんな症状が危ないの?」
しずくちゃん:「高熱・呼吸苦・長引く咳・水分が取れない、とかだね。」
📝 まとめ
- 市販薬は 3日以内に改善しない場合は受診 が基本
- 発熱・咳・胃腸症状・子どもの異変は早めに医療機関へ
- 持病がある人は症状が軽くても判断が早い方が安全
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