はじめに:夏の体調トラブル、備えはできていますか?
夏は高温多湿の環境が続き、私たちの体にとっては過酷な季節です。特に小さなお子さんや高齢の方は、体温調節がうまくいかず、さまざまな不調を引き起こすことがあります。
登録販売者として、日々の相談でよく聞くのが「夏になると体調を崩しやすくなる」「子どもが突然お腹をこわした」「熱中症かも…?」といった声です。
そこで今回は、夏に多い4つの代表的な症状と、それぞれの対処法・市販薬の使い方について解説します。
夏に多い症状とその原因
まずは、夏に特に多く見られる症状と、その主な原因を表にまとめました。
症状 | 主な原因 | 特徴・備考 |
---|---|---|
熱中症 | 高温環境・脱水 | 屋内でも起こる。めまいや頭痛に注意。 |
下痢・腹痛 | 食中毒・冷たい飲食物 | 暑さで食品が傷みやすい。 |
あせも・湿疹 | 汗・蒸れ | 子どもや敏感肌の方に多い。 |
夏風邪 | ウイルス感染・冷房の冷え | エアコンの当たりすぎに注意。 |
症状別|家庭でできるセルフケアと市販薬の使い方
🔥 熱中症
セルフケア
- 室温管理とこまめな水分補給が基本。
- 汗で失われた塩分も一緒に補える「経口補水液(OS-1など)」が効果的。
市販薬の使い方
- 熱中症に直接効く市販薬はありません。
- 吐き気や頭痛が出た場合は、無理に薬で抑えようとせず、早めの休憩と冷却を優先してください。
⚠️受診の目安: 高熱・意識障害・強い倦怠感がある場合はすぐに受診を!
🤢 下痢・腹痛
セルフケア
- 腹部を冷やさないこと、刺激物や冷たい飲み物を控える。
- 水分補給と安静が第一。
おすすめ市販薬
- 整腸剤(ビオフェルミンなど):腸内環境の改善に。
- 下痢止め(ストッパ、ロペラミドなど):外出時や緊急時に。ただし原因によっては止めない方がよいことも。
⚠️受診の目安: 血便、激しい腹痛、発熱を伴う場合はすぐに病院へ。
🥵 あせも・湿疹
セルフケア
- 汗をこまめに拭き、通気性の良い服を選びましょう。
- シャワーで清潔を保つことも大切です。
おすすめ市販薬
- 抗炎症成分入りの塗り薬(ウナコーワ、メンソレータムADなど)
- 症状が強い場合は非ステロイド系 or 軽いステロイド剤も検討
⚠️ポイント: 掻きむしると悪化しやすいので、早めにケアを!
🤒 夏風邪(喉の痛み・だるさ・微熱)
セルフケア
- エアコンで体が冷えすぎないように注意。
- 栄養・睡眠・水分補給をしっかりと。
おすすめ市販薬
- 解熱鎮痛薬(カロナール・イブなど)
- のどスプレー・トローチ(ルル、のどぬ~るなど)
- ビタミン剤や栄養ドリンク(チョコラBBなど)
⚠️受診の目安: 発熱が3日以上続く、強い喉の腫れや痛みがあるとき
まとめ:夏の不調は「予防」と「早めの対処」がカギ
夏に多い体調トラブルは、予防と日々のちょっとしたセルフケアで軽減できます。市販薬は正しく使えば心強い味方になりますが、症状が強い場合は無理をせず受診しましょう。
この記事が、少しでもご家庭での健康管理の参考になれば嬉しいです。
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