はじめに
夏は気温・湿度が高く、体調を崩しやすい季節。
熱中症、食あたりによる下痢、あせもなど、季節特有の不調が増えるため、家庭に適切な市販薬を常備しておくと安心です。
この記事では、登録販売者の視点から、夏に備えるための症状別市販薬の選び方を解説します。
1. 熱中症対策に!経口補水液と塩分補給アイテム
熱中症の初期対処には「水分+電解質」
暑い日には汗を多くかくため、水分と一緒にナトリウム(塩分)やカリウムも失われます。
ただの水だけでは補えず、電解質を含む飲料が必要です。
おすすめの市販アイテム
- 経口補水液(OS-1など):軽度〜中等度の脱水時に適しています。
- 塩分タブレットや塩飴:外出先や運動中の補給に便利。
2. 夏に多い下痢や食あたりにおすすめの薬
暑さで傷みやすい食品からの感染
夏は食中毒のリスクが高く、下痢や腹痛、吐き気を引き起こすことも。
おすすめの市販薬
- 整腸剤(ビオフェルミン、ザ・ガードなど):腸内環境を整えて下痢を予防・改善。
- 止瀉薬(ロペラミドなど):激しい下痢の緩和に。ただし、感染性の下痢には不適切な場合も。
- 解毒系胃腸薬(正露丸、センブリ配合薬など):悪い菌を排出したいときに。
☝下痢止めを使うべきか迷う場合は、薬剤師や登録販売者に相談を!
3. 子どもも大人も注意!あせもや皮膚トラブルへの対応
汗をかくことで肌が荒れる
あせも、かぶれ、虫刺されなど、皮膚のトラブルが増えるのも夏の特徴です。
おすすめの市販薬
- あせも対策:亜鉛華軟膏、ベビーパウダー、抗炎症外用薬
- 虫刺されやかぶれ:ステロイド外用薬(フルコートfなど)、かゆみ止め(ムヒαEXなど)
🔍関連記事:登録販売者が解説!薬局で市販薬を選ぶときの声かけ・質問例10選
4. 常備薬にプラスしたい夏向けアイテム
- 冷却シートや熱さまシート
- 消毒用アルコールや清涼スプレー
- 扇子や携帯ファン
- 虫除けスプレー・かゆみ止めスプレー
これらは医薬品ではないものの、日常生活の快適さをサポートしてくれます。
5. まとめ|備えて安心、夏の家庭薬箱
夏場の体調トラブルは、ちょっとした備えでぐっと安心感が増します。
登録販売者としての視点からも、症状に合った薬を正しく選び、正しく使うことが大切です。
ぜひ本記事を参考に、あなたのご家庭の夏の薬箱を見直してみてくださいね。
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@fukusuri_papa
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