💡 はじめに
「病院でも使う成分が市販薬に?」
「どれが登録販売者でも販売できるの?」
こうした疑問は、現場でもよく聞かれます。
医療用から転用された スイッチOTC医薬品 は、
セルフメディケーションの中心的存在ですが、
スイッチOTC=登録販売者が販売できる、ではありません。
第1類に分類されているものは薬剤師だけが販売できます。
まずこのポイントをおさえることが重要です。
※セルフメディケーション税制に関連する話題は
👉 セルフメディケーション税制で使える市販薬まとめ(2025年版)
で解説しています。
🩺 第1章:スイッチOTCとは?
スイッチOTC(Switch OTC)とは、
医療用医薬品として使用されていた有効成分が、市販薬として承認されたもの
のこと。
国はセルフメディケーション推進のため転用を進めており、
鼻炎薬・痛み止め・目薬など、さまざまな成分がOTC化されています。
📝 第2章:分類ごとの販売者の違い(超重要)
スイッチOTCは成分によって分類が異なります👇
| 区分 | 販売者 | 登録販売者は? |
|---|---|---|
| 第1類医薬品 | 薬剤師のみ | ❌ 販売不可 |
| 指定第2類医薬品 | 薬剤師/登録販売者 | ◎ 販売可 |
| 第2類医薬品 | 同上 | ◎ 販売可 |
第1類が混ざっているため、
「スイッチOTC=全部売れる」と誤解しやすいので注意です。
※分類の基礎と注意点は
👉 一般用医薬品の販売でトラブルになりやすい事例集
でも触れています。
💊 第3章:2025年版|スイッチOTCの代表成分と市販薬一覧
※正確な情報のみ掲載しています。
✅【A】登録販売者が扱えるスイッチOTC
(指定第2類・第2類)
🔹 1. 抗アレルギー薬(鼻炎・花粉症)
● フェキソフェナジン塩酸塩
市販薬:アレグラFX(指定第2類)
👉 セルフメディケーション税制対象
👉 解説記事:
セルフメディケーション税制で使える市販薬まとめ(2025年版)
● ロラタジン
市販薬:クラリチンEX(指定第2類)
● エピナスチン塩酸塩
市販薬:アレジオン10(指定第2類)
※アレジオン20は第1類のため登録販売者は販売不可
🔹 2. 解熱鎮痛薬
● イブプロフェン
市販薬:イブA錠EX/リングルアイビー/ナロンエース
→ 第2類
→ NSAIDs喘息の確認必須
👉 NSAIDsの基本は
副作用・アレルギーへの対応マニュアル
でも解説しています。
🔹 3. 皮膚薬(外用)
● ジフェンヒドラミン塩酸塩
市販薬:ムヒHD/レスタミンコーワ軟膏(第2類)
→ 外用は眠気なし
→ 経口は眠気あり・要注意
🔹 4. 目薬
● コンドロイチン硫酸エステルナトリウム
市販薬:ロートV5シリーズ(指定第2類)
❌【B】登録販売者が扱えないスイッチOTC
(第1類・薬剤師のみ販売)
第1類に分類されている代表格
● ロキソプロフェン(ロキソニンSシリーズ)
→ 第1類
→ 販売不可
👉 ロキソニンは乱用・副作用リスクも高いため
コデイン含有医薬品の販売で注意すべきポイント
と併せて確認すると理解が深まります。
● ファモチジン(ガスター10シリーズ)
→ 第1類
→ 登録販売者不可
※ラフチジンは医療用のみ(市販薬なし)
● ミノキシジル(リアップシリーズ)
→ 第1類
→ 登録販売者不可
● エピナスチン20mg(アレジオン20)
→ 第1類
→ “10mgのみ” 第2類相当
🩺 第4章:販売時に気を付けるポイント
✔ ① 重複成分チェック
例:
- アレグラFX+感冒薬(抗ヒスタミン重複)
- イブA錠+風邪薬(NSAIDs重複)
👉 重複チェックの基本は
一般用医薬品の販売でトラブルになりやすい事例集
が参考になります。
✔ ② 眠気の注意
“非眠気性”でも眠気がゼロではない。
特に運転者には慎重に。
✔ ③ 長期症状は受診勧奨
スイッチOTCは初期症状の対処が目的。
長引く症状は医療機関へ。
🗣️ くすりちゃん&しずくちゃんの会話パート
くすりちゃん:「スイッチOTCって全部市販で売っていいんだと思ってたよ〜!」
しずくちゃん:「第1類は薬剤師さんだけなんだよ。分類の確認が大事だね。」
くすりちゃん:「アレグラFXやクラリチンEXは販売できるんだね!」
しずくちゃん:「うん、でもロキソニンやガスター10は第1類だから注意してね。」
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