はじめに
「子どもに市販薬を飲ませても大丈夫?」
ドラッグストアでも特に多い相談のひとつです。
大人用の薬と同じように見えても、子どもの体は小さく、薬の影響を受けやすいもの。正しい知識を持っておかないと、思わぬ副作用につながることもあります。
この記事では、年齢ごとの注意点・よくある誤解・成分別の注意点・セルフケア方法 を登録販売者の視点でわかりやすく解説します。
年齢ごとの注意点
| 年齢区分 | 使用の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 新生児(0〜28日) | 市販薬は基本NG | 医師に必ず相談 |
| 乳児(1か月〜1歳未満) | 医師の判断が必要 | 消化・代謝が未熟 |
| 幼児(1〜6歳) | 小児用市販薬あり | 成人用を半分はNG |
| 小児(6〜15歳未満) | 小児量を守れば使用可能 | 成分の種類によって制限あり |
👉 子どもの場合は 年齢・体重に応じた製品を選ぶ のが必須です。
よくある誤解と危険性
誤解①:大人用の薬を半分にすればOK
→ 成分配合が違うため危険。必ず「小児用」を使う。
誤解②:体重が多い子なら大人用で大丈夫
→ 臓器の発達は未熟なので、体重だけで判断するのは危険。
誤解③:市販薬は副作用がない
→ 抗ヒスタミン薬は眠気やけいれんリスクがある。
成分別の注意点
- 解熱鎮痛薬
アセトアミノフェン → 比較的安全。イブプロフェン → 6か月以上から。 - 風邪薬
抗ヒスタミン入りは眠気・脳への影響に注意。 - 整腸薬
ビフィズス菌・乳酸菌入りは幼児にも使いやすい。 - 下痢止め
感染症による下痢には使わないこと。
薬に頼る前にできるセルフケア
- 水分補給(経口補水液が望ましい)
- 加湿・室温調整
- 消化にやさしい食事
- 安静・十分な睡眠
👉 薬はあくまで一時的なサポート。自然治癒力を助ける工夫も大切です。
病院に行くべきサイン
- 38.5℃以上の発熱が続く
- 水分が摂れず、尿の回数が減っている
- 嘔吐・下痢が激しい
- 発疹が広がっている
- 元気がなく、ぐったりしている
くすりちゃん&しずくちゃんの会話 💬
💊くすりちゃん:「子どもに薬を半分あげればいいんだよね?」
🩺しずくちゃん:「それは危ないよ!必ず子ども用を選んで、年齢や体重に合わせて使わなきゃダメ」
まとめ
- 子どもに市販薬を使うときは 年齢・体重に応じた専用の薬を選ぶ
- 「大人用を半分」はNG
- 成分によって使える年齢が異なるので注意
- 改善しないとき、強い症状のときは必ず医療機関へ
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