はじめに
ドラッグストアで接客をしていると「抗生物質入りの市販薬ってありますか?」と聞かれることがあります。
実は 抗生物質は市販薬には含まれていません。
この記事では、その理由と市販薬と処方薬の違いについて解説します。
抗生物質とは
- 細菌を殺したり、増殖を抑えたりする薬
- ペニシリン系・セフェム系・マクロライド系などが代表的
- 風邪やインフルエンザなど「ウイルス性の病気」には効果がない
👉 抗生物質は「細菌感染症」の治療に用いられる薬です。
なぜ市販薬に抗生物質が含まれていないのか
1. 自己判断で使うと危険
- 適切でない抗生物質を飲むと 効かない/症状が悪化する
- 中途半端な使用は 耐性菌(効かない細菌) を生む原因になる
2. 医師の診断が必要
- 感染症の種類(肺炎・中耳炎・尿路感染など)によって使う薬が違う
- 細菌の種類によって効果のある抗生物質が異なるため、専門的な判断が必須
3. 法律で規制されている
- 抗生物質は「医療用医薬品」に分類され、一般用(市販薬)では販売不可
- 登録販売者が扱えるのはあくまで「一般用医薬品(OTC)」のみ
市販薬でできること
殺菌・消毒成分を含む薬
- のどスプレー・うがい薬:ポビドンヨード、セチルピリジニウム塩化物など
- 皮膚薬:クロルヘキシジン、ベンザルコニウムなど
👉 これらは「細菌を抑える殺菌・消毒薬」であり、抗生物質とは別物 です。
登録販売者からのアドバイス
- 市販薬には抗生物質は含まれていない
- 細菌感染症が疑われるとき(高熱・膿・強い痛みなど)は必ず医療機関を受診
- 市販薬でできるのは「症状の緩和」や「殺菌消毒の補助」まで
- 正しい理解を持って使うことが、体を守る一番の近道
くすりちゃん&しずくちゃんの会話 💬
💊くすりちゃん:「風邪薬に抗生物質って入ってるの?」
🩺しずくちゃん:「入ってないよ。抗生物質は医師の診断が必要な薬だから、市販薬では買えないんだよ」
まとめ
- 抗生物質は市販薬には含まれていない
- 理由は「耐性菌のリスク」「診断の必要性」「法律での規制」
- 市販薬でできるのは殺菌成分による補助的なケアまで
- 感染症の疑いがあるときは医療機関を受診することが大切
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